公益社団法人日本バレエ協会

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第34回服部智恵子賞受賞者

2020-03-03 カテゴリその他 顕彰 タグ

Chieko Hattori

 3月3日、舞踊評論家うらわまこと、長野由紀、林愛子、三浦雅士、山野博大各氏による協議により年間に於いて最も顕著な活躍を見せた舞踊家に授与される公益社団法人日本バレエ協会制定「服部智恵子賞」の第34回目の授賞者として、Kバレエカンパニー・プリンシパル、中村祥子様が選出されましたのでここに発表致します。

【授賞理由】
「マダム・バタフライ」で日本女性の一途な想いを好演し、「カルミナ・ブラーナ」「ベートーヴェン第九」でもスケール感ある演技で熊川哲也作品成功の原動力となる。また「クレオパトラ」「アルルの女」「カルメン」「白鳥の湖」などのレパートリー充実にも貢献。その業績に対し、第34回服部智恵子賞を贈る。(選考委員会委員長:山野博大)

Shoko Nakamura

中村祥子 -Shoko Nakamura-

K-BALLET COMPANY  プリンシパル

佐賀県生まれ。6歳よりバレエを始める。1996年ローザンヌ国際バレエ・コンクールでスカラーシップ賞/テレビ視聴者賞を受賞。96~98年シュツットガルト・ジョン・クランコ・バレエスクールに留学、98年シュツットガルト・バレエ団に研究生として入団。2000年ウィーン国立歌劇場バレエ団に入団。2001年ルクセンブルク国際バレエ・コンクール第1位。02年ソリストに昇格。03年ヌレエフ版『白鳥の湖』で主役デビュー。06年ライト版『眠れる森の美女』のオーロラ姫を踊る。同年8月ベルリン国立バレエ団に移籍。07年プリンシパルに昇格。13年11月ハンガリー国立バレエ団にプリンシパルとして移籍。15年9月よりKバレエ カンパニーに在籍。
主なレパートリーは、マラーホフ版『眠れる森の美女』のオーロラ姫、『シンデレラ』のタイトルロール、『ラ・バヤデール』のニキヤ/ガムザッティ、バランシン振付『テーマとヴァリエーション』『セレナーデ』『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』『アポロ』、アシュトン振付『シルヴィア』、ロビンズ振付『牧神の午後』、ベジャール振付『これが死か』『ニーベルングの指輪』、フォーサイス振付『精密の不安定なスリル』『ヘルマン・シュメルマン』、クランコ振付『ロミオとジュリエット』『オネーギン』のタチヤーナ、キリアン振付『小さな死』、プレルジョカージュ振付『白雪姫』、ツァネラ振付『アレス・ワルツ』『ベートーヴェン OP.73』『SENSI』『ジゼル』のミルタ、ビゴンゼッティ振付『カラヴァッジョ』、ランダー振付『エチュード』、ハインド振付『メリー・ウィドウ』、マクミラン振付『マノン』など。
Kバレエ カンパニーではこれまでに、熊川版『くるみ割り人形』のマリー姫、『シンデレラ』『ジゼル』のタイトルロール、『ロミオとジュリエット』のジュリエット、『海賊』のメドーラ/グルナーラ、『白鳥の湖』のオデット/オディール、『ドン・キホーテ』のキトリ、『眠れる森の美女』のオーロラ姫、『ラ・バヤデール』のニキヤ、熊川振付『カルメン』のタイトルロール、『マダム・バタフライ』のタイルロール、『ベートーヴェン第九』の第四楽章主演、アシュトン振付『レ・パティヌール〜スケートをする人々〜』のホワイトカップル、バランシン振付『放蕩息子』のサイレーン、『シンフォニー・イン・C』第1楽章主演、プティ振付『若者と死』の運命の女、『アルルの女』のヴィヴェット、服部有吉振付『戦慄』を踊っている。初演キャストとしては、『クレオパトラ』のタイトルロール、『マダム・バタフライ』の花魁がある。
16年第66回芸術選奨 文部科学大臣賞(舞踊部門)、第47回舞踊批評家協会賞、18年第39回橘秋子賞優秀賞 受賞。

資料提供:Kバレエカンパニー