「バレエ・クリスマス」について
日本バレエ協会の「バレエ・クリスマス」(冬季定期公演)は、昭和43年(1968年)12月24日のクリスマス・イヴの晩、お体の不自由な方々のためのチャリティー・バレエ公演を実施した事がきっかけとなり、昭和46年(1971年)からはこの聖夜にちなんでバレエを学ぶ子ども達の合同公演として定期公演化している事業です。参加する子ども達は、日本バレエ協会員の主宰する各地のスタジオでバレエを学んでいる生徒達で、会場は東京のゆうぽうとホールであるにもかかわらず毎年全国各地から大勢の子ども達が集まって、日頃のお稽古の成果を披露し合い、相互交流を図る子ども達にとってはまたとない機会となっています。
この公演には例年40近いスタジオからの出演者が参加いたしますが、それぞれのスタジオが日頃のお稽古の成果を競い合う事が目的ではありません。子ども達が数多くのお客様、そして同じくバレエを学ぶ同年代の子ども達が見守る中、精一杯の演技を披露する事は、自分が学ぶ稽古場の発表会以外では舞台を踏む機会が殆どない年若い生徒達にとっては、自分を磨く絶好のチャンスとなり、またバレエを頑張って続けていこうという意欲の動機づけにも繋がります。その意味でこの「バレエ・クリスマス」は日本バレエ協会がバレエを学ぶ子ども達に贈るプレゼントでもあるのです。
尚、平成22年からは出演者を子どもに限定せず、広く一般成人の方にも出演して頂ける公演に改め、平成27年度からは会場も川口リリアに移して実施しております。